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記憶は、寝ている間に「選ばれて」残る
睡眠は記憶を保存する時間ではない。何を残すかを選別し、作り直す時間である。
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睡眠は記憶を保存する時間ではない。何を残すかを選別し、作り直す時間である。
起きているとき一緒に発火した細胞は、そのあとの睡眠中にも同じ組で再生される。脳は昼の経験を夜に反芻している。
固定されたはずの記憶も、思い出した瞬間に不安定になり、書き直せる状態に戻る。
ある記憶を担う細胞の集まりを特定し、そこを光で刺激するだけで、その記憶を呼び起こせた。記憶には物理的な実体がある。
短期記憶は既存のシナプスの調整で足りるが、長期記憶には遺伝子が働き、新しい接続が作られる必要がある。
海馬を取り除くと、新しい記憶が一切作れなくなる。だが昔の記憶と技能の習得は残る。記憶は一枚岩ではない。
睡眠中、脳の隙間が広がり、日中にたまった老廃物が洗い流される。眠りは脳の清掃時間でもある。
恐怖には、意識を経ずに扁桃体が体を反応させる速いルートがある。反応が先、理解が後になる。
学習でシナプスを強めるだけだと暴走する。脳は全体の活動量を一定に戻す仕組みで、安定を保っている。