科学的に正しい勉強法
記憶に残る学び方と、残らない学び方
勉強法の話は俗説が多い。ここでは、追試に耐えている論文が支持しているものだけを並べる。結論を先に言えば、読み返す時間を思い出す時間に替え、間をあけ、最後に寝ることだ。
論文1本ずつの紹介は、それぞれ独立している。 けれど実際に知りたいのは「勉強法」や「集中力」のような、 もう少し手前の問いのはずだ。ここでは、その問いから入って、 関係する論文をまとめて辿れるようにしている。
8 テーマ
記憶に残る学び方と、残らない学び方
勉強法の話は俗説が多い。ここでは、追試に耐えている論文が支持しているものだけを並べる。結論を先に言えば、読み返す時間を思い出す時間に替え、間をあけ、最後に寝ることだ。
注意はどこで奪われ、どうすれば返ってくるか
集中は気合いの量ではなく、席の奪い合いだ。脳の中では、注意という限られた席をめぐって情報が競合している。誰が席を取っているのかが分かれば、対処は具体的になる。
海馬・睡眠・再固定化と、思い出すたびに変わる記憶
記憶はハードディスクではない。作られる場所があり、寝ている間に選別され、思い出すたびに一度やわらかくなって書き直される。その工程を順に追うと、記憶の扱い方が変わる。
報酬予測誤差・wanting と liking・if-thenプランニング
やる気は湧いてくるものではなく、条件が整うと出てくる出力だ。脳が何に反応して、何には反応しないのかが分かれば、精神論の外側に手が打てる。
損失回避・確証バイアス・帰属の誤り・バイアスの盲点
認知バイアスは知識として知っていても消えない。消えない前提で、判断の手順のほうを変えるしかない。まず型を知り、それぞれに効く手当てを一つずつ決める。
再現性の危機・p値ハッキング・検出力不足
「心理学の研究によると」で始まる話の多くは、実は再現していない。何がどう壊れているのかを知れば、素人でも使える見分け方が手に入る。このサイトの記事も例外ではない。
外部記憶・説明深度の錯覚・類推と創造性
AIに任せると楽になる作業と、任せると自分が痩せていく作業は違う。どこに線を引くべきかは、記憶と理解と創造性の研究がすでにだいぶ答えを出している。
脳と心についての通説を、原著に当たって確かめる
通説の多くは、元の論文が言っていないことを言っている。要約の途中で意味が変わったもの、追試で縮んだもの、そもそも結果が逆だったもの。ここでは19件を、原著に当たって一つずつ確かめる。