神経科学Science 1997
脳は「予想どおり」には反応しない。外れたときだけ学ぶ
ドーパミンは快楽の信号ではなく「予想との差」の信号。予想どおりの報酬には、脳はもう反応しない。
キーワード
予想と実際のずれ。脳はこのずれを小さくするように働き、ずれが出たときにだけ自分のモデルを更新する。学習を駆動しているのはここで、知覚や感情の成り立ちまで同じ枠組みで説明しようとするのが予測処理の立場だ。外れる経験を避けると、更新は止まる。
ドーパミンは快楽の信号ではなく「予想との差」の信号。予想どおりの報酬には、脳はもう反応しない。
脳は入力を受け取るのでなく、絶えず予測し、予測との「ズレ」だけを処理する。見えているのは予想の産物だ。
脳は体の内部状態も予測している。感情は、体からの信号そのものより、脳の予想に強く形づくられる。