心理学Am. Stat. 2016
統計学会が公式に「p値をそう使うな」と言った
米国統計学会が、創立以来はじめて統計手法の使い方について公式声明を出した。p値についての6つの原則は、どれも当たり前で、どれも守られていない。
キーワード
どう測り、どう分析し、どう報告するか。結論の確からしさは、ほとんどここで決まる。素人でも使える見分け方は、何人でやったか・追試はあるか・効果はどれくらいか、の3つから始まる。
米国統計学会が、創立以来はじめて統計手法の使い方について公式声明を出した。p値についての6つの原則は、どれも当たり前で、どれも守られていない。
有名な研究でも、もう一度やると同じ結果が出ないことがある。論文1本を根拠に生き方を変えない。
決め方を後から選べる状態でデータを見ると、偽陽性は5%では済まない。60%を超える。
「有意」は「正しい」ではない。もとの当たりが少ない分野では、有意な結果ほど外れが多い。
p値は「効果が無いのにこのデータが出る確率」。知りたいのは逆で、そこは埋められない。
検出力が低いと、有意に出た結果ほど効果を大きく見せる。小さな研究は当たりも信用できない。
誰にでも当てはまる曖昧な文章を、人は「自分だけの診断」として受け取る。当たった感覚は、当たった証拠ではない。
いったんレッテルが貼られると、その後のすべての行動が、レッテルを裏づける証拠として読まれる。