神経科学Nat. Neurosci. 2007
「あとでもらえる」の価値が目減りする速さは、脳から読める
先の報酬ほど価値が下がる。その目減りの速さには大きな個人差があり、脳の活動から一人ひとりの割引の仕方が読み取れる。
キーワード
行動を強める信号。ただし脳が反応しているのは報酬そのものではなく、予想との差のほうだ。だから同じご褒美を繰り返すと効かなくなる。しかも「欲しい」と「好き」は別の系で動いていて、欲しいのに楽しくない状態が普通に起こる。
先の報酬ほど価値が下がる。その目減りの速さには大きな個人差があり、脳の活動から一人ひとりの割引の仕方が読み取れる。
ドーパミンは快楽の信号ではなく「予想との差」の信号。予想どおりの報酬には、脳はもう反応しない。
ドーパミンが作るのは「欲しい」であって「好き」ではない。強く欲しても、手に入れて嬉しいとは限らない。
思春期は、報酬を求めるアクセルが先に育ち、抑えるブレーキが後から育つ。無謀さは意志でなく発達の時間差だ。