認知科学Q. J. Econ. 2003
社会保障番号の下2桁で、ワインに払える額が変わる
出発点の値段は、まったく無関係な数字でも決まる。いったん決まると、そこから先の判断は一貫して整合的に振る舞う。
キーワード
前提から結論を導くこと。人間の推論は論理の教科書どおりには動かず、内容と文脈に強く引きずられる。それは欠陥というより、限られた時間と容量のもとで実用的に振る舞うための設計でもある。
出発点の値段は、まったく無関係な数字でも決まる。いったん決まると、そこから先の判断は一貫して整合的に振る舞う。
不確実な状況で人が使うのは確率ではなく、代表性・利用可能性・係留という3つの近道だ。速くて多くの場面で当たるが、外れ方には決まった型がある。
「600人中200人が助かる」と「400人が死ぬ」は同じ意味だが、前者では慎重になり、後者では賭けに出る。言い方が選択を逆転させる。
仮説を検証するとき、人は「当てはまる例」ばかり探し、「反証になる例」を調べようとしない。
人の合理性には限界がある。すべてを比べて最適を選ぶのでなく、基準を満たせば決める「満足化」で動く。