作業を切り替えるたび、必ず税金を取られている
別の作業に切り替えると、反応は必ず遅くなり誤りも増える。しかも準備時間をいくら与えても、コストはゼロにならない。
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限られた処理の席を、どの情報が取るかの競合。目立つもの(外から)と、いま何をしようとしているか(内から)で勝敗が決まる。そして絞ることは、絞った外側を見えなくすることとセットになっている。
別の作業に切り替えると、反応は必ず遅くなり誤りも増える。しかも準備時間をいくら与えても、コストはゼロにならない。
6時間睡眠を2週間続けた人の成績は、2晩徹夜した人と同じところまで落ちた。それでも本人の眠気の自己申告は、ほとんど上がらなかった。
難問を一度抱えてから、頭を使わない単純作業を挟むと、あとでひらめきが増える。ただし、休んだり負荷の高い作業をしたのでは効かない。
後で見られると分かっている情報を、脳は保存しない。代わりに「どこにあるか」を保存する。
同時に何本も走らせる習慣がある人ほど、要らない情報を無視できない。切り替えすら遅い。
意識して同時に扱える情報の量には、はっきりした上限がある。そこが人間の一番狭いところだ。
課題に集中すると活動が下がり、ぼんやりすると上がる領域がある。脳に「オフ」は無い。
一つに集中すると、その分だけ他が見えなくなる。しかも、見えていないことにすら気づけない。
使っていなくても、視界にスマホがあるだけで作業記憶が食われる。存在そのものが注意を引く。
前頭前野は、目標を保ち続け、それに沿って他の脳を導く。目標が揺らぐと、強い習慣や刺激に流される。
人は起きている時間の半分近く、目の前と別のことを考えている。そして、そのとき幸福度は下がっている。
脳は入力を受け取るのでなく、絶えず予測し、予測との「ズレ」だけを処理する。見えているのは予想の産物だ。
視界の多くは、脳の限られた処理を奪い合っている。注意とは、勝たせたいものに肩入れする働きだ。
授業中にPCで別のことをすると成績が下がる。しかも、その画面が見える隣の席の人まで巻き添えになる。