認知科学J. Exp. Psychol. Gen. 2015
検索した直後、人は自分が賢くなったと錯覚する
検索して答えを得た人は、まったく別の質問に対する自分の理解度まで高く見積もった。外にある知識を、自分の中にあると取り違えている。
キーワード
自分の知識や能力を実際より高く見積もること。厄介なのは、下手さを見抜く力と上手くやる力が同じ力だという点だ。できない人ほど、できていないことに気づけない。
検索して答えを得た人は、まったく別の質問に対する自分の理解度まで高く見積もった。外にある知識を、自分の中にあると取り違えている。
不確実な状況で人が使うのは確率ではなく、代表性・利用可能性・係留という3つの近道だ。速くて多くの場面で当たるが、外れ方には決まった型がある。
下手を見抜くのに必要な能力と、上手くやるのに必要な能力は同じ。だから下手な人は、自分の下手さに気づけない。
仕組みを説明しようとした瞬間、「分かっている」感覚は崩れる。馴染みを、理解と取り違えている。
同じ額でも、失う痛みは得る喜びの2倍以上重い。人は損を避けるために、割に合わない賭けをする。
熟達を分けるのは練習の「量」ではなく「質」。ただし、練習で説明できる差は、思われているより小さい。
選択肢が多いほど良いとは限らない。多すぎると、人はかえって選ばず、選んでも満足度が下がる。
人が感じるリスクは、実際の確率とずれる。制御できず、未知で、恐ろしいものほど、過大に恐れられる。
「何もしなければどうなるか」の初期設定が、人の選択をほぼ決める。放置される選択肢が、実質の答えになる。