「よく当たる性格診断」は、全員に同じ文章を配っている
誰にでも当てはまる曖昧な文章を、人は「自分だけの診断」として受け取る。当たった感覚は、当たった証拠ではない。
キーワード
25 本
誰にでも当てはまる曖昧な文章を、人は「自分だけの診断」として受け取る。当たった感覚は、当たった証拠ではない。
心臓の高鳴りに、脳はその場でいちばんそれらしい理由を貼る。相手が魅力的なら、それは恋になる。
行動と気持ちが食い違うと、人は行動でなく気持ちのほうを書き換える。報酬が少ないほど、その書き換えは強い。
いったんレッテルが貼られると、その後のすべての行動が、レッテルを裏づける証拠として読まれる。
下手を見抜くのに必要な能力と、上手くやるのに必要な能力は同じ。だから下手な人は、自分の下手さに気づけない。
記憶は録画ではない。あとから来た言葉や情報で、見たはずの光景そのものが書き換わる。
一つに集中すると、その分だけ他が見えなくなる。しかも、見えていないことにすら気づけない。
我慢は根性ではなく戦略。目の前の誘惑をどう「見ないか」で、待てるかどうかが決まる。
権威に命じられると、ふつうの人が、良心に反する行為をやり遂げてしまう。問題は性格でなく状況にある。
答えは目で見れば明らかなのに、周りが全員違う答えを言うと、人は多数に合わせて間違える。
意味も理由もなく、ただ何度も接しただけで、人はそれへの好感を強める。馴染みが、好みを作る。
小さな選択と責任を与えられただけで、老人ホームの入居者は元気になった。統制感そのものが健康を左右する。
人は、嫌な出来事の後の落ち込みを長く見積もりすぎる。心には、自動で立ち直る仕組みがある。
自分の属する集団への負のレッテルを意識させられると、その不安が容量を食い、本来の実力が出せなくなる。
人の行動を、状況の力を軽んじて、性格のせいにしすぎる。この偏りを、著者は「根本的な帰属の誤り」と名づけた。
「発散すればスッキリする」は逆だった。怒りをぶつけるほど、怒りも攻撃性も強まる。
誰もが「自分は他人より偏っていない」と思っている。バイアスは、他人には見えるが自分には見えない。
自分の態度を、内面を覗いて知るとは限らない。自分の行動を外から観察して、後から推し量っている。
緊急事態にいる人が多いほど、助けが遅れる。「誰かがやるだろう」で責任が分散する。
感情は、体の高ぶりと、それを説明する状況の解釈から組み立てられる。高ぶりの意味は後づけで決まる。
「◯◯があれば幸せか」と考えた瞬間、その◯◯を過大評価する。注目したものは、いつも実際より重く見える。
承諾を引き出す原理は、返報性・一貫性・社会的証明・好意・権威・希少性の6つに整理できる。営業も詐欺も同じ道具を使う。
人は、自分の判断の本当の理由に気づけないことが多い。それでも、もっともらしい理由をすらすら語る。
同じ映像を見ても、どちらを応援しているかで、見える反則の数が変わる。人は世界を、立場を通して見ている。
他人の考えや意図を推し量るとき、決まった脳の領域が働く。心を読むのは、専用のしくみを使う能力だ。